興南(沖縄)が大阪桐蔭との春夏連覇経験校同士の「名門対決」に敗れ、初戦で姿を消した。
先発の最速149キロ左腕、田崎颯士(りゅうと、3年)が6回2/3を投げ8安打5失点、計7奪三振で降板。初回、2回と打者6人で抑える完璧な立ち上がりも、3回に3点を先制された。4回は1死から3連打に押し出し四球などでさらに2失点。6年ぶりの甲子園1勝を逃し「ボールが浮いたところをつかまえられた。強豪校はやっぱり見逃してくれなかった」と肩を落とした。
田崎は「興南のエースと言えば左のイメージです」と言う。10年に春夏連覇を達成した島袋洋奨(現興南野球部コーチ)、同校OBでオリックス宮城大弥投手(22)ら…。歴代エースに左の好投手が並ぶ。田崎は「島袋さんの印象が深い」。春夏連覇した10年は当時4歳で、野球を始めた小学2年から録画映像で何度も視聴した。「自分も興南のエースで甲子園に出たい」と思うきっかけになった。
沖縄大会では全5試合に登板。36回を5失点、計41奪三振の快投ぶりだった。我喜屋優監督(74)は「痩せているんだけど、いざとなれば強気になるカマキリみたいな存在。『琉球カマキリ』にしましょう」と評していた。過去には島袋は「琉球トルネード」、宮城はベテランのような投球術から「琉球じじい」と命名されていた。
今後は大学に進学予定で、この敗戦を糧にさらなる飛躍を誓った。「ボールが浮いたら打たれることが分かった。練習から常に低めを意識して、チームに流れを持ってこれるピッチャーになりたい」と力を込めた。

