関東第一(東東京)が東海大相模(神奈川)とのハイレベルな接戦を制し、15年夏以来、9年ぶりの準決勝進出を決めた。
0-0の7回、4番・高橋徹平内野手(3年)が左中間へ決勝のソロアーチ。投げては左腕の畠中鉄心投手(3年)、エース右腕の坂井遼(はる)投手(3年)とつなぎ逃げ切った。8強唯一の公立校、大社(島根)は昨夏4強の神村学園(鹿児島)に敗退。青森山田、京都国際が準決勝に駒を進め4強が出そろった。
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東海大相模が初めて二塁を踏んだのは、試合終了の直前だった。9回、敵失でようやく1点。さらに2走者を置き長打ならサヨナラもある場面で、2年生4番の金本が左飛に倒れた。4強進出ならず。原俊介監督(46)は「最後もあと1本打てば結果は変わった」としつつ「でも勝負の世界は紙一重だから、そこで1つ上に行けなかったのは2年生の課題だと思うし、私自身の課題」と潔く話した。
7回、関東第一の4番高橋にトランペットが鳴り響く先制の“仕事人弾”を打たれ、均衡が破れた。直後の攻撃は柴田、中村、金本の上位打線だったものの、2年生3人は3球で3アウトになった。こちらは、味方アルプスの校歌斉唱が終わる前に攻撃終了。流れは来なかった。
プロ注目のエース藤田は3試合に先発し、自責点2で終えた。「ひと振りで捉えられてしまう自分の甘さが、チームに負けをもたらしてしまった」と声を落とした。後輩の目は違う。150キロ右腕の2番手・福田は「流れを持って来ようとする、エースとはこういう投手なんだと学びました」と涙した。現時点では希望進路を明言しなかった藤田ら3年生は、多くのものを残した。再びタレントがそろう新チームが相模のDNAを受け継ぐ。【金子真仁】

