<全国高校野球選手権:沖縄尚学1-0金足農>◇6日◇1回戦◇甲子園

金足農(秋田)の斎藤遼夢投手(2年)が甲子園の舞台で躍動した。エース吉田大輝投手(3年)に代わって先発し、4回を無安打無失点に抑えた。「自分は全国で通用している」と自信をつけた。

兄璃玖さん(24)は同校OBで18年夏の準Vメンバー。当時、小学4年生だった2年生左腕はアルプス席から兄の勇姿を見届けた。準Vの兄へ「たまたまだろ。僕のがすごい」と強気な発言。幼少期から勝ち気な性格で、常に兄と競ってきたという。この日、アルプス席から声援を送った兄は「足元にも及ばないです」と、2年生ながら初戦の先発マウンドを託された弟に尊敬のまなざしを向けた。

前日の夜、先発を告げられた斎藤はかなり緊張していた。緊張が和らぐきっかけになったのは兄からの「結果どうこうよりも楽しんでこい」という言葉だった。「甲子園ってやっぱり良い舞台だな」と、緊張感も楽しみながら、聖地のマウンドを存分に味わった。

試合後には「野球はやっぱり楽しい」と充実した表情を浮かべた背番号10の左腕。「1番を背負って、全員から信頼されるピッチャーになりたい」と、さらなる成長を誓って球場を後にした。【山本佳央】