今春センバツ出場の横浜が、甲子園後初となる公式戦で生田に12安打10得点の6回コールド勝利で、2年連続優勝へ好発進した。
春の初戦で新戦力が躍動した。3回、2死満塁。1年生で初スタメンの畠山颯志外野手が中前適時打を放ち2点先制。5回は1死三塁から中犠飛。6回には無死二、三塁からスライダーを捉え、コールドを決める右越え適時二塁打。3打数2安打5打点の大活躍でデビュー戦を飾った。
先輩の言葉に背中を押された。試合前、この日試合出場のなかったエース、織田翔希投手(3年)から声をかけられた「“1年生らしく思い切っていけよ”言われた。これが試合に集中できた一番のきっかけです」。1週間前に捻挫した、という右足首もなんのその。今大会、1年生でただ1人のベンチ入りのチャンスを生かした。
明石ボーイズ在籍の中学時代は投手としてU15日本代表で活躍した逸材。「小学生の頃から夢見ていたプロ野球選手や甲子園という場所に、一番の近道だと思ったので横浜高校を選びました」と、今春入学。投手としても最速138キロの速球を武器に、二刀流として挑む。「監督がチームの勝利のためにと言ってくださるなら、どちらでも行ける準備はしています。どんな形でも勝利に貢献したいです」と、初々しく話した。
村田浩明監督(39)は「新しい選手がどんどん出てきてくれた。センバツでチームが負けて『俺がやってやるんだ』という1年生がゴロゴロいて、いい刺激。今日は思い切って1年生を1人使ってみよう、と。畠山は投げても打ってもやる子。よくやってくれました」と、新戦力の登場に笑を浮かべた。
センバツでは連覇を期待されながらも、初戦敗退。チームはどん底を味わった。毎日ミーティングを重ね「センバツの悔しさ、負けをしっかり受け止めた上で、明確な目標を立てています」と村田監督。昨年は、センバツ後、「神奈川優勝してこそ本物だ」と目標を掲げ、スタートした春だった。「今年は1試合しかやっていない分、逆に思いが強い。『一戦全力』でいきます」。今再び1つずつ勝利を重ね、強くたくましく成長する。

