<高校野球栃木大会:作新学院3-2青藍泰斗>◇28日◇決勝◇宇都宮清原

 作新学院が「あと1人」から始まる大逆転劇で、栃木県史上初の3連覇を達成した。

 1点を追う9回表2死。死球で出塁した1番鈴木将史外野手(3年)が盗塁を決めると、2番添田真海内野手(1年)が中前適時打で同点。さらに添田が二盗を決め、3番中村幸一郎内野手(2年)の左前打で決勝のホームを踏んだ。

 昨秋の県大会では初戦敗退。それが力になった。走塁を強化し、今大会は23盗塁。初めての「追う展開」でも動じなかった。小針崇宏監督(30)は「派手な野球はできないから、他のところで戦わないと。粘り強く戦ってくれた」と手応えをつかんだ。次は全国の舞台で、強豪たちをかき回す。

 ◆作新学院

 1885年(明18)創立の私立校。生徒数3710人(女子1524人)。野球部は1902年創部で部員数100人。甲子園は春9度、夏は3年連続9度目。夏は62年に優勝。OBに元巨人の江川卓、ロッテ岡田幸文。所在地は宇都宮市一の沢1の1の41。長谷川勝比古校長。