<高校野球福岡大会:自由ケ丘4-1八幡南>◇8日◇2回戦◇北九州市民

 「強力助っ人」が加わった自由ケ丘が2年連続の甲子園出場へスタートを切った。神村学園(鹿児島)の監督として春2回、夏3回の甲子園出場を果たした山本常夫氏(53)が今春から副部長に就任。赤嶺琢監督(49)とのタッグで臨んだ初めての夏で4-1の勝利を挙げた。

 赤嶺監督は山本副部長の存在に「走塁面での指導を主にしてもらっている。私が気付かない部分にもサポートしてもらって助かってます」と話す。9回1失点完投勝利の久保拓真(3年)も「気持ちの面でも指導してもらっている」。山本副部長は「まだ指導が行き届かないが、そのうち走塁面での力を発揮できる時がきます」とナインを信頼する。

 最終回は無死満塁のピンチを迎えるなど、課題は残した。「昨年の初戦も苦労した。これから1つ1つです」と赤嶺監督。バージョンアップした自由ケ丘が、福岡では98、99年の東福岡以来、15年ぶりとなる連覇に挑む。