<高校野球南北海道大会>◇25日◇準決勝

 春夏連続甲子園を狙う北照は7-0の7回コールドで札幌日大に快勝した。

 北照が南北海道大会1回戦から3試合連続のコールド勝利で春夏連続甲子園に王手をかけた。しかも3試合連続の無失点、無失策に加え、本塁打も放ち、攻守で強さを見せつけての決勝進出。チームを引っ張るのはエースで4番の又野だ。公式戦11本目の本塁打に今大会無失点記録を小樽地区代表決定戦から4試合29イニングと伸ばした。

 1回表、大野が右前打で出塁、木村が送って、阿部中飛の後に打順が回った又野は、札幌日大石井の高め変化球をとらえ、左翼スタンドに運んだ。3試合連続先攻での先制点をこの日は自らがたたきだした。地区予選では本調子を欠いた投球もあったが、南大会では1試合ごとに調子を上げてきた。直球は130キロ台だがキレがあり、スライダーが効果的に決まった。5回まで無安打、6回に左中間二塁打を許したが後続を抑えた。7回2四球も無得点。25打者に被安打1、94球で終えた。

 又野は「気持ちいいホームランと納得のいくピッチングでした」と公式戦7度目の無失点勝利を振り返った。又野の思いは1つ。センバツ甲子園ではベスト8も、自身のケガで皆に迷惑をかけた。「(甲子園は)悔いが残る。明日の決勝も思い切り戦い、もう1度、甲子園で優勝を目指したい」と、自信と決意に満ちた言葉を口にした。【中尾猛】