<高校野球宮城大会>◇26日◇決勝

 仙台育英が地方大会決勝戦での戦後最多「28得点」で、28-1と気仙沼向洋を下し、2年ぶり22度目の甲子園出場を決めた。出場10人で全員安打全員得点とする記録ずくめの圧勝。ヤクルト由規投手の弟、佐藤貴規中堅手(3年)は、3三塁打を放ちチーム最多の5打点を挙げた。由規を擁した06、07年の甲子園ではともに2回戦で敗退している。佐藤は「1戦1戦、気を抜かないように全国制覇を狙います」と兄を超える活躍を誓った。最速145キロを誇る左腕エースの木村謙吾(3年)は、大差の試合にも4連続の完投勝利を挙げた。初戦から40イニングを投げて自責点は0(失点2)。晴れ舞台での活躍が期待されるが、木村は「正直、疲れはあった。甲子園ではさらに成長した姿を見せたい」と意欲的に話していた。