プロ野球の快記録や珍記録を振り返る「データで見る2015年ペナント」。29日のDeNA編、楽天編を皮切りに連日更新します。

ヤクルト編

ヤクルト 打撃3冠部門の1、2位独占は史上初

 ヤクルトは01年以来、7度目のリーグ優勝に輝いた。山田が本塁打、盗塁、出塁率、川端が打率、安打、畠山が打点と、セ・リーグの打撃タイトルをヤクルトで独占した。

ヤクルト山田 最も価値あるトリプルスリーかも

 ヤクルト山田哲人内野手(23)を分析。山田がトリプルスリーを達成した。38本塁打と34盗塁はリーグトップだった。


ソフトバンク編

ソフトバンク 相手、球場、昼夜関係なし勝率6割超

 工藤公康監督が就任したソフトバンクは90勝を挙げて2年連続優勝。異なる監督で連覇は43年巨人(藤本英→中島)86年西武(広岡→森)に次いで3度目だ。

ソフトバンク柳田 本塁打平均飛距離は117・4M

 ソフトバンク柳田悠岐外野手(27)を分析。トリプルスリーを達成した柳田が首位打者に輝いた。山田(ヤクルト)は本塁打王と盗塁王を獲得したが、首位打者のトリプルスリーは初めてだ。


巨人編

巨人 打率2割7分以上ゼロは79年ぶり2度目

 4連覇を逃した巨人はチーム打率がリーグ最低の2割4分3厘。本塁打も98本に減りリーグ4位に終わった。

巨人菅野は打線援護に恵まれずQS試合で6敗喫す

 巨人菅野智之投手(26)を分析。菅野が今季も10勝し、入団以来続けている2桁勝利を3年に伸ばした。


日本ハム編

日本ハム 課題はあっさりすぎる初回の攻撃

  日本ハムは初回の攻撃があっさりしていた。延長を除いたイニング別得点で、初回が最も少なかった。

日本ハム大谷の課題は8月以降の投手成績と打撃

 日本ハム大谷翔平投手(21)を分析。大谷が勝利、防御率、勝率の投手3冠に輝いた。


阪神編

阪神珍記録…セで7度目の「最少得点で最多残塁」

 阪神の2015年得点は14年の599点から465点に減り、リーグ最少だった。

阪神藤浪は甲子園で強い 勝率8割2分6厘

 阪神藤浪晋太郎投手(21)を分析。21歳の藤浪が221三振を奪って最多奪三振のタイトルを獲得した。


ロッテ編

ロッテ 投手も打者も「左対策」が必要 

 2015年、右投手に対してはチーム打率2割6分2厘を記録したが、左投手には打率2割3分9厘。

ロッテ涌井 FA移籍した球団で最多勝は初めて

 ロッテ涌井秀章(29)を分析。涌井が15勝を挙げ、大谷(日本ハム)と最多勝を分け合った。


広島編

広島 週末は強かったのに…火曜からの3連戦が課題

 セ4位の広島は週の前半と後半でまったく違うチームだった。

広島黒田 打たせた併殺打はリーグ最多タイの19本

 広島黒田博樹投手(40)を分析。8年ぶりに日本球界へ復帰した40歳の黒田が11勝を挙げた。


西武編

西武、昼間は強いのにナイターの勝率はリーグ最下位

 西武はナイターで勝てず、76~81年に6年連続で記録して以来となる2年連続Bクラスに終わった。

西武秋山 2ストライク後打率3割超は1人だけ

 西武秋山翔吾外野手(27)を分析。秋山がシーズン216安打のプロ野球新記録を作った。


中日編

中日 94失策は人工芝のナゴヤドーム移転後最多

 中日は5位に終わり、68~70年以来の3年連続Bクラス。今年はミスが多かった。失策が昨年の75個から両リーグ最多の94個に増え、12捕逸もセ・リーグでは巨人と並び最多。

中日和田 チーム最高打率なのに引退はもったいない

 オリックス西勇輝投手(25)を分析。西がパ・リーグの先発投手で、最も安定していた。今季は24試合に先発して、クオリティースタート(6回以上投げて自責点3以下)を20度記録した。


オリックス編

オリックス 課題は自慢の救援投手陣の立て直し

 オリックスの課題はブルペンの立て直しだ。平野佳と佐藤達が活躍した14年は救援投手の成績が23勝17敗、防御率2・49だったが、今年は14勝25敗、防御率3・85。ホールドが昨年の116から69に減った。

オリックス西勇輝はピンチに強い 得点圏被打率1位

 楽天松井裕樹投手(20)を分析。高卒2年目の松井裕が球団新記録の33セーブを挙げた。


DeNA編

DeNA、苦手延長戦 1勝11敗が最下位の原因

 DeNAは延長戦に弱く、12年以来24度目の最下位。DeNA自身が持つ最下位回数の最多記録を更新した。

DeNA筒香 左腕に強く好機に強く外野守備も成長

 侍ジャパンでも4番を務めたDeNA筒香嘉智外野手(24)を分析。筒香が打率3割1分7厘、24本塁打、93打点と、打撃3部門でプロ入り最高の成績を残した


楽天編

楽天の課題は1番打者 打率2割2分は両リーグ最低

 パ・リーグで2年連続の最下位に終わった楽天の課題はズバリ、1番打者だ。

楽天松井裕樹 抑え1年目で大魔神、球児級投球

 楽天松井裕樹投手(20)を分析。高卒2年目の松井裕が球団新記録の33セーブを挙げた。