右足腓骨(ひこつ)骨折からの再起を目指す阪神メッセンジャーが、CSファーストステージ開幕戦の14日DeNA戦(甲子園)先発を熱望した。阪神は前日9月30日に2位を確定させ、この日はDeNAの同3位が決定。まだDeNAのCS進出が確定していなかった時間帯だったが、鳴尾浜で行われた2軍練習試合(箕島球友会戦)に先発したメッセンジャーは「自分としてはそういう(CS初戦で投げる)つもり」と目を見開いた。

 試合は5回を2安打無失点に抑え、最速は151キロを計測。62球で全球種を試し「自分がどこまで投げられるかテストでチェックした。全て問題なく投げられた」と順調な回復ぶり。右足に体重を乗せた投球も確認できた。高橋2軍投手コーチは「ブルペンと(試合での)投球で100球をメドに考えていた。打撃も含めて、全てができたということは、1軍マウンドが近づいた」と今後の見通しを語った。6日の中日戦(甲子園)が復帰戦の候補として挙がっている。

 この日は打撃面でも2回に中前適時打を放ち、4回には犠打も決めた。試合後は笑いながら「ラッキーボーイね!」と上機嫌で愛車に乗り込んでいた。【真柴健】