今季のプロ野球は、監督がリプレー検証を要求できる「リクエスト」や投球しなくても敬遠できる「申告敬遠」が始まった。日刊スポーツ調べでは7日現在、リクエストの総数が80回で判定変更が29回の36%。申告敬遠は54回あった。開幕から約1カ月が経過し、試合に与える影響などを検証した。

<申告敬遠現場の声>

 ◆ソフトバンク倉野投手統括コーチ 申告敬遠をする場面が4月は1度しかなかっただけ。あえてしていないということはない。

 ◆巨人高橋監督 投手は万が一のリスクをなくせるというのはある。攻撃面では準備をする時間が減る。今までは4球の間にお互いに考えていた。代打の準備を含めて、1つ前の状況で準備する必要がある。

 ◆日本ハム栗山監督 急に(前の)打者と勝負すると思って、次の打者が頭を整理しようとした瞬間に準備ができていない。そこで、わざとスパーンと使ったり。そういうのは、お互いやっている。ちょっとした間でバッターが差し込まれるのではないかとか。

 ◆阪神小野 ベンチから敬遠の指示が出るなら、投げずに敬遠したい。4球を投げているときに次のことを考え込んでしまうので。

 ◆阪神青柳 (捕手が座ったまま敬遠気味の四球に)投げなくていいのはいいことだと思う。暴投のリスクも減る。球数も、気持ち的にも楽です。