菅野にノーヒットノーランを食らい、ヤクルトの今季が終了した。最終戦のため右翼スタンド前まで全員であいさつに行くと、ねぎらいの拍手が注がれた。小川監督は「とにかくコメントすることがない。今日は。勝負ですので勝負に負けたということ」。完敗を冷静に振り返った。

選手層の薄さが響いた。打率チームトップの青木を故障で先発から欠くと、CS2試合18イニングで4安打1得点。対菅野には第1ストライクを狙う積極打法で打開を狙ったが、制球力でねじ伏せられた。

球団史上最悪の96敗を喫した昨季から、チームは1年で激変した。首脳陣が一新し、30勝を上積みし2位。小川監督は「シーズンを通して選手はよく頑張った」と評価も「優勝争いをしたわけではない。個々のレベルアップをしていかないといけない。来年に向け変化していかないと」。好素材の多い若手を鍛え、来季は頂点を狙う。【斎藤直樹】