巨人にとってマツダスタジアムの鬼門ぶりは変わらなかった。初回、1試合平均1・56四球のメルセデスが先頭田中に四球。菊池の安打で一、三塁、丸の内野ゴロで早々と先制点を献上した。4回は鈴木に2ランを浴びるなど4回途中4失点で今季最短KO。球審の厳しめのゾーンに苦しみ3四球と、らしくなかった。

4番岡本の打棒も振るわなかった。6回、1点を返し、なお1死一、二塁の好機。大瀬良の甘く入った初球スライダーに捕飛に倒れた。ポストシーズンは10打数無安打。岡本は「甘い球を仕留めきれなかった。明日頑張ります」と振り返り、指揮官は「責めるところでもない。積極的にいった結果が紙一重」と話した。

高橋監督の辞任表明後、この地で始まった連勝は4でストップした。CSファイナル初戦を落としての逆転突破は昨年のDeNAだけで、確率わずかに5%。アドバンテージを含む2敗からの奇跡を、今季2勝10敗1分けの球場で起こさなければならない。“ジャイアンツ・キリング”の道は険しい。