ソフトバンク武田翔太投手(25)が2日、来年1月に自宅で自主トレを行う仰天プランを明かした。

北九州市内でのイベント後「ウエートトレーニングもネットスローも治療だってできる。うちで完備しているんで」と語った。既に半屋外のスペースに得意の日曜大工でミニブルペンを作った。木製のマウンドに人工芝を敷き「ルールで定められている規定のものですよ」とプレートも埋め込み、傾斜もバッチリな自信作だ。フォームチェック用にハイスピードカメラとテレビも購入する力の入れようだ。

武田は今春、広い自宅を求めて福岡郊外へ転居。500万~600万円かけてトレーニング室をつくり、夏には球団の2軍施設と同じ投手用の器具もそろえ、終盤の活躍につなげていた。自主トレは大竹と松田遼、宮崎日大の先輩広島横山、広島ケムナ・ブラッド誠の5人で福岡・春日球場を拠点に行うが、全体練習後は武田家に移動する。武田は「一番のメリットは寝る前でも何時でもできる」と話し、「泊まることもできます」と笑った。

大竹も既に武田の自宅をチェック済み。理論派の2人が一緒に自主トレをすることで「お互いチェックすることで、新しい気づきとなる。大竹と僕では同じ練習でも吸収の仕方が違う」と、相乗効果も期待できそうだ。【石橋隆雄】

◆主な自宅トレ 日本ハム清宮は早実時代に高校通算111本塁打を放ったが、現在ラグビーのヤマハ発動機で監督を務める父克幸氏と、小学校時代から自宅の地下室でティー打撃を繰り返した。阪神メッセンジャーは10年オフ、米ケンタッキー州の自宅に馬小屋とブルペンを自作したと明かし、テーマだったフォークボールの習得に集中。その後、8年で7度の2桁勝利を挙げた。