阪神矢野燿大監督(50)が5日、中日時代の盟友から強力なアシストを受けた。川上氏に加え、通算219勝の山本氏もブルペン投球を捕手後方からチェック。

投球後の才木は気後れせずに「何か感想はありますか」と質問した。山本氏は左腕を使いながら身ぶり手ぶりで熱血指導。昨季6勝の20歳右腕も「フォームのちょっとしたところ、チェックポイントをアドバイスしていただいた」と感謝した。飯田や小野にも助言した同氏は「(飯田に教えたのは)僕の真剣なスクリューです」と明かした。

「中日矢野」が新人だった91年、山本氏は8年目で先発として活躍中。「ルーキーの時、僕の部屋っ子だった。大変だろうけど、余裕を持ってやっている。その中でも頭を回転させて、先々を見据えていると感じた」と述懐した。

野手に手ほどきしたのは矢野監督と同い年の山崎氏だ。大山に通算403本塁打の極意を伝えてもらった。昨年10月に監督就任が決まって連絡すると矢野監督は「喜んでられないよ」と危機感を口にしたという。「(昨年2軍監督を務め)現状を知っているのは大きい。頑張ってほしい」。山崎氏は熱いエールで締めた。【酒井俊作】