先発したロッテの左腕チェン・グァンユウ投手が、3回打者9人を無安打無失点、3三振1四球に封じた。

先頭の辰己を歩かせたが、続く卓丸を二ゴロ併殺に仕留め、波に乗った。吉井投手コーチも「立ち上がりに四球を出して緊張している感じがありましたけど、ダブルプレーの後からテンポ良くストライク先行でいけたので良かった」と評価した。

今季は、これまであまり使ってこなかったというツーシームを本格的に多投するつもり。チェンは「今日は新しい球のツーシームをたくさん投げたし、それが左打者のインコースに決まった。内角を見せてから外の変化球で左打者を打ち取ることができたのが今日の1番良かったパターン」と“新球”に手応えをつかんだもようだ。

東京オリンピック(五輪)の予選も兼ねたプレミア12が今年11月に開催される。チェンの出身地台湾は、オープニングラウンドで日本と同組になった。「まずはロッテのために投げて。その結果、シーズンで調子が良ければ自分も台湾代表に入りたい。プロのトップの打者がたくさんいる日本戦で投げたい」と意気込んだ。【千葉修宏】