天理大の今秋ドラフト候補、最速145キロ左腕・井奥勘太(3年=立正大淞南)と同148キロ右腕・牛島樹(3年=専大玉名)が10日、同大学での練習後、19年秋以来のリーグ優勝と初の日本一を誓った。戦友と認め合う左右の2枚看板は「全勝したい」と口をそろえた。

身長172センチの左腕井奥は昨年、侍ジャパン大学代表候補に選出。鋭角なクロスファイアが売りで、阪神史上最高二塁手とされ、19年に死去した鎌田実氏に認められたカーブも得意とする。桃山台中3年時に同氏が率いた「カマタベースボールアカデミー」に所属。曲がり幅の大きな軌道が特徴で「通用するから武器にしなさい」と太鼓判を押されたという。

182センチの右腕牛島は長い手足が特徴的。成人式のスーツは特注で、29センチの足に合う靴を探すのに苦労する。今冬は1日5食で体重、筋力アップを図り、約3カ月かけ5キロ増の84キロに。150キロを目指し「チームを勝たせる投球を」とリーチを生かした投球を磨く。

ともに将来の目標はプロ入り。今秋ドラフト指名がかかれば天理大からは3年連続となる。週1回は2人で食事に行く仲で、牛島は「一緒に行けたら最高」と笑う。まずはチーム目標の「日本一」へ土台を整える。【望月千草】

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