史上初の7校で争う春季リーグが開幕した。昨春は新型コロナウイルス感染拡大で中止されたため、春季リーグ戦としては2年ぶりの開催。

中大が4番森下翔太外野手(3年=東海大相模)の2本塁打などで立正大に大勝。国学院大も、連覇を狙う亜大に開幕試合で快勝した。2戦総当たりで、最多勝利数チームが優勝となる。下位2校が入れ替え戦に回る。

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中大の新4番、森下が初戦から2打席連続アーチを描いた。5回2死二塁の第3打席で2ラン、続く7回2死ではソロを左翼席へ運んだ。ともに変化球打ち。進化の証しだ。直球ほど得意ではなかったが「リラックスして捉えられた。スローボールマシンでセンターに強く振る意識で練習してきたので」とうなずいた。

先輩に学んだ。DeNAで開幕3番に抜てきされた牧が、昨年は4番に座っていた。「牧さんは去年、甘い変化球を捉えていたので見習おうと。今度は自分がチームを引っ張る存在にならなきゃいけない」。上級生になった自覚が芽生え、新4番の起用に応えた。

後輩たちにも刺激を受けた。試合前に、母校の東海大相模がセンバツ4強入り。通算57発を誇った自身の高校時代も、センバツは4強だった。「あいつらは優勝しか見えてないと思う。後輩が頑張ってるので、僕もあいさつに行った時に尊敬される先輩になれるように、負けじと頑張りたい」。見事に体現した。

▽立正大・坂田精二郎監督(打線1安打、失点は2ケタ) 何もできないで終わった。4年生が結構抜けて、経験のない子が多いのがはっきり出たと思います。