まさかの結末だった。日本ハムは1点リードの8回、満を持して投入したブルペンエース宮西尚生投手(35)が、四球と犠飛を挟む3安打を浴びて逆転負けを喫した。

無死満塁からソフトバンクのデスパイネに中犠飛を許し同点。続く中村晃に2点適時打を許した鉄腕は、右翼へ伸びた打球の行方を見つめると、悔しそうに首を左右にひねった。栗山監督は「宮西でやられたなら、仕方ない」。ここまで本拠地8試合で未勝利。「これだけ試合数があって申し訳ない」と、ざんげした。

浮上のきっかけをつかめない。前日7日の同戦で、中田が三振後にベンチでバットをたたき割り、次の回の守備からベンチへ退くという途中交代があったばかり。ベンチ裏の通路でつまずいて転倒した中田は、顔をぶつけて右目を負傷。一夜明けたこの日、右目は大きく腫れ上がり試合は欠場した。9日オリックス戦(京セラドーム大阪)での出場についても、指揮官は「考えます」とだけ答えた。

試合前、指揮官は「打てなくてイライラしていたんだろうな。転んで、つまずいて、顔をぶつけて」と主砲のケガの状況を説明し「ふざけんなよ。だから代えた。野球以外のところで、つまずいたりするのはナシでしょ。ケガしてどうするんだって話だよ」と、途中交代の経緯を明かした。

試合は中田に代わって一塁に就いた育成出身の樋口が2回に先制適時打、5回には2死三塁から一時、勝ち越しとなる左前適時打と気を吐いた。しかし1点のリードを守り切れず、チームは2分けを挟んで7連敗。ソフトバンク相手には昨季から11連敗となり、55年の球団ワースト記録を更新した。【中島宙恵】

日本ハム玉井(6回から2番手で登板し1回無失点)「しっかりと仕事はできたと思う。中継ぎが頑張って粘っていけば、チームとしていい流れができてくると思うので、今後も今日のようなピッチングをしていけるようにしたい」

日本ハム樋口(初回の先制打に続き、5回に一時勝ち越しとなる左前打)「気持ちで打ちました。同期入団の河野が粘りながら最少失点で抑えていたので、なんとかしたいという気持ちでした」

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