9日のヤクルト戦で右手母指(親指)末節骨の骨折で登録抹消された巨人坂本勇人内野手(32)の穴を埋めるべく、広岡大志内野手(24)と香月一也内野手(25)が1軍に合流する。この日の午前に2軍練習が行われてるジャイアンツ球場で阿部2軍監督らにあいさつしてから、横浜スタジアムへ向かった。

広岡は今季16試合に出場し、打率は2割5分9厘、OPSは0・804をマーク。4月26日に登録を抹消され2軍再調整となってからは、イースタン・リーグ8試合に出場し、うち6試合は遊撃で先発出場。1軍では左腕先発時に起用されることが多いが、対右投手もデータ上は苦にしていない。ここまで、1軍、2軍合わせて対右打率は3割3分9厘をマークしている。

香月は今週の対戦カードとなるDeNA、阪神と好相性を誇る。4月6日、同22日の阪神戦で本塁打をマーク。同17日のDeNAでも1発を放ち、存在感を発揮した。ことあるごとに「がむしゃらに」を繰り返す若武者が大黒柱不在の危機を救う。

◆坂本負傷 9日のヤクルト7回戦(東京ドーム)で負傷。5回の一塁走者時に捕手中村のけん制でヘッドスライディングで帰塁。直後に右手の手袋を外し、トレーナーに状態を確認する場面があった。6回守備からベンチに退いた。同日に都内病院で精密検査を受け、右手母指末節骨の骨折と診断された。今季は開幕からここまで36試合に出場。打率2割9分9厘、チーム最多タイの7本塁打と、打線をけん引してきた。同箇所の骨折は戦列復帰まで一般的には1カ月程度とみられる。