阪神自慢の勝利の方程式が、高橋の復活勝利へ一丸となった。まずは岩崎だ。同じ静岡県出身で自主トレをともに行う高橋の後を受け、8回に登板。先頭に安打を許すも後続を断ち「変わらずいつも通りですね。(高橋に)勝ちをつけることができて良かったです」と後輩の勝利を喜んだ。

守護神スアレスは9回のピンチにも冷静だ。先頭京田に7月1日ヤクルト戦以来、約2カ月半ぶりの四球を出した。その後無死一、二塁で、大島の送りバントを素早く処理し三塁封殺。4番ビシエドを一飛、5番福留を空振り三振に仕留め、リーグ断トツの32セーブ目を挙げた。「遥人に1勝がかかってたんで、なんとか勝ちで締めくくれてよかったよ」。試合後には記念球を左腕に手渡した。

矢野監督は「優(岩崎)とスアちゃんを出した時点で任せる、何が起こっても受け止めるという気持ちで出せる投手。自信を持って行かせています」とうなずいた。今季2度目の1-0完封勝利。残り30試合も腕を振り続ける。