ヤクルトが、今秋ドラフトの1位候補に、西日本工大・隅田知一郎投手(4年=波佐見)をリストアップしていることが27日、分かった。

最速150キロ左腕の隅田は、チェンジアップ、スライダーを軸に、ツーシーム、カットボール、スプリットなど多彩な変化球を持つ。カウント球や勝負球としても有効になるキレが武器。6月7日の全日本大学野球選手権1回戦上武大戦では、0-1で敗れたものの、8回1失点で毎回の14奪三振の快投を見せた。

ヤクルトは他にも関学大の151キロ左腕、黒原拓未投手(4年=智弁和歌山)、ともに154キロ右腕の東北福祉大・椋木蓮投手(4年=高川学園)、三菱自動車倉敷オーシャンズ・広畑敦也投手(23=帝京大)らも高く評価している。

今季開幕前には巨人から田口をトレードで獲得。左腕の先発では他に、石川、高橋らが1軍登板を重ねている。27日時点で今季チーム防御率は3・43とリーグ2位の数字も、さらに充実化を図っていく考え。隅田らを有力候補に挙げ、即戦力投手の獲得を目指してドラフトまで絞り込みを続けていく。