プロ志望届の提出が締め切られた9月27日、今年は早大・早川(現楽天)近大・佐藤輝(現阪神)といった突出した候補がおらず「1位指名を公言する球団はないのでは」とみるスカウトの声を紹介した。

果たして、ドラフト3日前になって、ようやく西武が西日本工大・隅田の1位指名を公言。さらに翌日9日、ソフトバンクがノースアジア大明桜・風間と公言した。

西武渡辺GMは公言の理由は伏せたが、隅田にするか、他の候補にするか、迷っている他球団へのけん制となるのは間違いない。隅田なら確実に抽選となるため、他の候補に移ってくれれば、西武としてはしてやったり。ソフトバンクの公言にも同様の効果があるはずだ。もちろん、全てが終わってからでないと検証のしようはない。ただ、本番が迫る中、球団間の駆け引きは、ますます熱を帯びる。

投手にいく球団は、まずは即戦力か将来性かの判断となる。前者なら、大学生は隅田に関学大・黒原、筑波大・佐藤の3左腕が最上位。東北福祉大・椋木、新潟医療福祉大・桐敷も評価を上げている。社会人は、三菱自動車倉敷オーシャンズ・広畑が安定した人気だ。注目は、法大の左腕・山下。最速151キロの「未完の大器」。10日の今秋初登板次第では、1位候補に躍り出る可能性もある。

将来性の投手なら、風間、市和歌山・小園、高知・森木の高校生3右腕が真っ先に挙がる。

野手は、スラッガーの上武大・ブライトが評価上昇。慶大・正木や駒大・鵜飼もいる。捕手は、中大・古賀が最上位だ。【アマチュア野球担当=古川真弥】