楽天先発の早川隆久投手(23)が、中盤まで粘り強い投球でゲームを作った。

シーズン終盤の大事な8連戦の1戦目。「変わらず勝ちにこだわっていければと思っていますし、優勝争いが残っているからこそ、1戦1戦落とせない大事な試合になってくる」と意気込んで本拠地のマウンドに上がった新人左腕は、持ち味の冷静な投球を披露した。

初回を3者凡退に仕留めると、2回1死からデスパイネに二塁打を浴びたが、落ち着いて後続を断ちピンチを脱した。4回は先頭の今宮に右前打を許し、その後2死一、三塁とされたが、6番栗原を二ゴロに仕留めて無失点で切り抜けた。

9月22日西武戦で9勝を挙げた左腕だが、節目となる2桁勝利を前に、ここ2試合は足踏みが続く。それでも「技術的な問題は短期間でどうにもできないと思うので、考え方だったりをバッテリーでしっかり話し合いながらつぶしていければ」と、捕手太田とのコミュニケーションを意識してゲームに臨んでいる。

早川は7回2死三塁から8番甲斐に適時打を許したが、7回まで4安打1失点と好投。新人らしからぬ落ち着いたマウンドさばきでゲームメークし、先発としての役割を果たした。