“逆転優勝”できるか否か、ロッテの運命はあと6試合で決まる。佐々木朗希投手(19)が23日の日本ハム戦(ZOZOマリン)で先陣を切る。「負けられない試合が続くので、チームの勝ちにつながるように自分のできることを精いっぱいやりたいです」と、かみしめるように話した。

2位で優勝マジック5が点灯する状況ながら、首位オリックスの今後次第では、ロッテが負けられるのは1試合のみ。30日にも先発予定で、甲子園出場をかけたトーナメント並みにタフな6試合で2度、先発を任される。「前半戦も途中からだったので(他の先発の)皆さんほどの疲労度はないと思います」と静かに闘志を燃やす。

プロ2年目の最後に訪れた、これから何度も直面する重圧の時。井口資仁監督(46)は「プレッシャーと思うのか、ラッキーだと思ってできるのか」とし「楽しむ方じゃないですか、彼は」と期待した。1回裏には、1万人のファンが白い応援ボードを掲げる「マリーンズ・ホワイトアウト」の実施も決定。スタンドの熱い思い、味方の援護に支えられながら、何より価値のある白星をつかみ取る。【金子真仁】