阪神佐藤輝明内野手(22)の2カ月ぶりの本塁打となる24号3ランが決勝弾となり、チームを4連勝に導いた。

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佐藤輝は「自分の世界」を持つ、ぶれない男だ。近大での4年間で唯一打率1割台に終わった19年秋。「全体練習が終わって、気づけば室内練習場で、黙々と打ち込んでましたね。打撃練習中は話しかけづらいオーラで自分の世界に入っていました」。1学年先輩で佐藤輝と中軸を組んだ竹村陸(現日本生命、24)は近くでその姿を見てきた。

普段は誰からも「テル」と呼ばれ、愛されキャラで「隙だらけ」。それが打撃の話になると一変。「『どうやってそんなに飛ばすん?』って聞いたら難しいこと言っていて分からなくて諦めました。テルみたいな感覚を持っている人じゃないと分からんのかな…」。

他にも「試合に行く前は1人でカレーを食べていたり、寮の部屋には見たことないサプリのカプセルが山積みだったり」。4年時は大学日本代表に選出された竹村をもってしても、理解不能な“輝ワールド”。V争い最終盤でも自分を貫き、次の1本を目指す。【阪神担当=中野椋】

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