ロッテがオリックス山本由伸投手(23)に無四球完封された。4回まで毎回安打も、連打や決定打が出ず。「足を絡めて得点圏まではいきましたけど。あそこで1本出せるようにしないといけないですね」と井口資仁監督(46)。5回以降は1人も出塁できずに0-1で敗れた。

「ランナーを置いての見逃し三振とかは、やっぱりちょっともったいなかったなと思います」

初回は2死二塁でレアードが、4回は2死三塁で山口が、いずれも見逃し三振で好機を逸した。ともにカーブを見逃した。直球と約30キロの球速差とはいえ、井口監督は「ストライクはやっぱり手出ししていかなくちゃいけないんで」。投球全体の18・25パーセントにすぎないカーブに要所で崩された。

ローテーションの巡り合わせで、山本とは5月19日以来約半年ぶりの対戦だった。とはいえ前回は6回で6得点。指揮官も「そんなに嫌というイメージは持っていないと思う」と期待していた。今季過去2戦は捕手が伏見だったが、この日は若月。やや増えたカーブに対応しきれなかった。

アドバンテージも含め、0勝2敗になった。シーズンは2・5ゲーム差、この日は1点差。数字に大差はないが「接戦でも打ち合いでもものにできるチーム」(井口監督)というオリックスに対し、今季は劣勢にある。この先も田嶋、宮城らが立ちはだかる。強敵とはいえ、打つことでしか戦いは続けられない。【金子真仁】