広島は11日、球団OBの小窪哲也氏(36)が来季のコーチに就任することを発表した。マツダスタジアム内で会見を行い、1軍内野守備走塁コーチを務めることになる。

会見では「分からないこともたくさんあると思うんですけど、しっかりと選手にリスペクトできるようなコーチになりたい」と語り「カープ選手のレベルの高さというのも感じていますし、いいところ、悪いところもいろいろ、今年1年間、いろんな角度から勉強してきましたので、変えるところはどんどん変えていけるように。いいところはそのまま継続していきたい」と続けた。

広島だけでなく、独立リーグやパ・リーグでの経験を古巣に注入していく。

小窪新コーチは07年に大学・社会人ドラフト3巡目で広島に入団。PL学園、青学大ではともに主将を務めたキャプテンシーを発揮し、16年には広島の選手会長として26年ぶり優勝を支えた。20年オフに広島からコーチ打診を受けたが退団。他球団での現役続行を希望し、今季は九州アジアリーグ・火の国(熊本)をへて、ロッテに8月末に途中加入した。

シーズン終了後に現役引退を発表し、昨年まで13年間在籍した古巣で指導者として第2の人生を歩むことになる。会見終了後には、グラウンドで佐々岡監督をはじめ、コーチ陣にあいさつした。