ロッテ佐藤奨真投手(23)が9日、来季の契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸300万円でサインした。

20年育成ドラフト4位で専大から入団。左腕からの直球は130キロ台が多いものの、持ち味の奥行きを生かした投球でイースタン・リーグでは2完封を含む7勝を挙げた。チームでは森に次ぐ87回1/3に登板した。

充実の1年を「自分が思っていたよりは、自分の中では頑張れた方かなと。前半はあまりうまくいかなかったことが多かったんですけど、その反省を後半に生かして、後半は崩れる試合があまりなかったので」と振り返った。相手打者の映像を見ながら、研究を重ねた成果も出た。

さらに経験と実績を深めていけば、来季の支配下選手登録も見えてくる。「球速も大事だとは思うんですけど、他の要素でそこは補える可能性が十分にあるなというのは今年1年で感じたので。目に見えない数字を追い求めていった方が、上で投げる一番の近道なのかなと、自分は感じます」と唯一無二の投手を目指す。(金額は推定)