今季まで日本ハムで兼任コーチとしてプレーした鶴岡慎也捕手(40)が13日、札幌ドームで引退会見に臨み「ずっと現役選手を続ける道を模索していましたが、あらかじめ自分が設けていた期限も来て、気持ちが整理できました。今は、やり切った気持ちでいっぱい」と、涙を見せた。今季終了後の11月、球団から来季はコーチ専任での契約を打診されていたが、現役続行への気持ちが強く退団。新たな所属先を探していたが、他球団からのオファーが届かず引退を決めた。

社会人野球の三菱重工横浜(現三菱重工East)から2度の入団テストをへて、02年ドラフト8巡目で日本ハム入団。13年オフにソフトバンクへFA移籍も、17年に再取得したFA権を行使して日本ハムに復帰した。ダルビッシュの女房役として活躍した姿が印象的で、今季、行ったファン投票で選ぶ「ファイターズレジェンドベストナイン」では、捕手部門で選出された。

「今まで僕のサインにうなずいて、信頼して投げてくれた、すべての投手に感謝したい」と話し「その中でも今、パドレスで活躍しているダルビッシュ投手がいなければ、僕はここにいなかったと思うので、本当に彼には感謝しています」と、ダルビッシュにLINEで現役引退を報告したことを明かした。