ソフトバンク和田毅投手(40)が、新年にリーグ制覇と日本一奪回を誓った。チーム最年長のベテラン左腕は、「松坂世代」最後のNPB現役選手。昨季は8年ぶりのBクラスに終わり「ポストシーズンを見るのは本当につまらない」と悔いを残した。直撃インタビューに今季に懸ける意気込みから自身の「引退観」まで赤裸々に語った。【取材・構成=只松憲】

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-あけましておめでとうございます。今年はどんな1年に

絶対にポストシーズンをテレビで見るのではなくて、自分もチームの一員としてプレーしたいと思っています。今年こそ最後の日本シリーズで投げて、藤本新監督を就任1年目で日本一の監督にしたいですね。

-昨季は5勝6敗、防御率4・48と不本意

悔しい1年でした。チームの結果が4位だったということが悔しかったし、ポストシーズンをテレビで見るのは本当につまらない。野球選手として本当は見なければいけないんですけど、「見たい」という気は起きなかったです。もちろん見ましたけれど、去年は日本シリーズが盛り上がったと言われているので、それはそれで悔しかったです。

-山本、宮城、奥川ら若い投手が活躍

いや~、もう頼もしいというか。どんどん若い選手が日本のプロ野球界に出てくるのは大事なことだと思います。若い選手がたくさん出てくれば、子どもたちも「そういう選手になりたい」と目指していく。「目指したい」と憧れられる選手が出てくることは、プロ野球界にとってすごくいいこと。「頼もしい」と言ったら上から物を言うみたいであまり好きじゃないんですけど、そういう選手がどんどん出てきてほしいです。

-チームは世代交代がテーマ。ベテランができることは

一番は結果を出すこと。それを求められているからこそ、契約してもらっている。プラスアルファで自分の経験、自分の思ったことを伝えられたら。若い選手たちにもそうですが、千賀、東浜、石川など結果を残してきた投手に言えるのは、年齢的には僕だけだと思う。言わないといけない時は言わないといけない。そういう役割もあるのかなと思います。

-昨季は球団初の40代で複数勝利など、歴史に名を残すことも多かった

逆に40代でいなかったんだなって。やっぱり40代でプロ野球選手として結果を出す人は多くないんだなと思いました。ホークスの歴史でいなかったのはびっくりしたんですけれど、それだけ過去の先輩はたくさん投げて、40歳の頃には肩がボロボロで投げられてないんだなって。でも、いいように考えれば、選手寿命も延びてきているということ。これからはどんどんトレーニングなどの情報が入ってくる時代。僕の40代での5勝がホークスではトップになっているので、今の若い選手には1年でも早く抜いてほしいですね。

-工藤公康前監督も48歳まで結果を残した。工藤氏の印象的な言葉は

一番は「1年でも長く投げなさい」と言ってもらえたことです。工藤前監督も48歳までやられている。僕は今年41歳になるので、工藤さんに追い付くにはあと7年やらないといけない。今の僕には全く想像できないですけれど、こういう年齢になってきて僕も未知なる領域。40歳までのイメージは若い時からしていたんですけれど、40歳を超えるイメージはしていなかった。これから1年1年が勝負になると思います。その辺りはいろんな人に相談しながら。しっかり走ったりトレーニングすることができれば、今年も戦える。どこまでけがをせずに追い込めるかが、今年のテーマになってくると思います。

-同学年の松坂は昨年限りで引退。自身の引退を考えたことは

(松坂)大輔に限ったことではないんですけど、何人かの同級生がここ数年で引退を表明しました。当然悔いがあったり、投げたかったけど投げられなかったことはあったと思う。でも最後はみんなやり切った表情をしているんですよね。僕自身も(引退が)いつになるかまだ分からない。それは今年かもしれないし、来年かもしれない。でも、「まだやりたかったな」っていう辞め方はしたくない。けがをしても「ああ、これはやりきったな」と思えるような野球人生で締めたい。それはどれだけ自分がプレーをするために時間を費やしてきたか次第だと思う。これからも毎年そうですけど「辞める時だな」って思った時に後悔をしない準備をしていきたいと思います。

◆和田毅(わだ・つよし)1981年(昭56)2月21日、島根県生まれ。浜田では97、98年夏の甲子園出場。早大から02年ドラフト自由枠でダイエーに入団。1年目の03年に14勝で新人王。10年に最多勝とパ・リーグMVP、16年に最多勝と勝率第1位。11年オフに海外FA権を行使してオリオールズへ移籍。13年オフにカブスへ移籍し、16年にソフトバンク復帰。NPB通算288試合、143勝、77敗、防御率3・19。今季推定年俸は1億5000万円プラス出来高払い。179センチ、80キロ。左投げ左打ち。

【取材後記】ソフトバンク和田毅、新年の目標は「藤」本監督を日本一にしたい>