中日根尾昂内野手(21)が、通算8258安打のレジェンドカルテットから猛特訓を受けた。中日は25日、沖縄春季キャンプ最終日をフルメニューで終えた。

立浪監督はキャンプMVPに4年目の根尾を指名。「朝から1番練習し、頑張った」ことが選考理由で、副賞は4人の大物左打者からの集中講義だった。

【関連記事】中日ニュース一覧

午後からの個別練習前に根尾を囲んだのは福留と大島。キャンプ中の対外試合は12打数1安打と打撃不振に苦しむ根尾に、連続素振りを見せながら手の動きを指導した。根尾は「ヘッドの重みを感じる練習です」と、貴重なヒントをもらった。

約30分の打撃練習では、大島がティー打撃の手本を見せ、立浪監督、森野打撃コーチもアドバイス。「1番テーマにしていたのは手の動き。そこさえできれば、と1カ月やった。会うたびに打撃の話をさせてもらっている。力を借りながら、何とか打てるようにやります」。名球会員2人を含む中日が誇る左打者たち。その4人による、おさらい授業に感謝した。

根尾は、キャンプ序盤から早出組よりさらに早い午前7時前に球場入り。バットやハンマーを振り、日が暮れてから球場を後にした。20日は阪神との練習試合に参加せず、森野コーチとマンツーマンで居残り練習に打ち込んだ。キャンプMVPには「シーズンでそう言っていただけるように頑張ります」。開幕まで残り1カ月。バットでの巻き返しを誓った。【伊東大介】