中日落合英二ヘッド兼投手コーチ(52)は4日、4月戦線を先発最大9人体制で臨む意向を明かした。

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小笠原の新型コロナウイルス感染で一部、修正が求められたが強力かつ豊富な投手陣をフル回転させ、上位浮上を狙う。「ドラゴンズの投手を最大限に生かすにはいいかなと。理想は6人ですが、春先は特にね」。開幕から「先発→抹消」を多用する意図を問われ、「先発は8人、9人で乗り切ろうという考えがあった。この1カ月は相性とか勝てる確率の高い投手をはめ込むローテーションを組んでいる」と説明を加えた。

優先されるのは大野雄、柳と離脱中の小笠原の3人だけ。それ以外は適性と育成も兼ねて、豊富な人材を起用する。5日からのヤクルト3連戦(神宮)も3月26日の巨人戦で先発し、翌日に出場選手登録を抹消された勝野が小笠原に代わり先陣を切る。調整が遅れていた福谷と2年目の高橋宏が続く予定で、1週間後、12日から本拠地での阪神3連戦では先発→抹消組の松葉、笠原らが控えている。

「もちろん、これからどんどん減っていくと思うが、それだけ試したい投手がいるということ」と落合コーチ。2軍にも候補が控えている。本拠地6連戦を3連敗、3連勝の5分で乗り切り、借金1で迎える神宮、横浜6連戦。最適の先発を起用する独自戦法で春の戦線を乗り切る構えだ。【安藤宏樹】