阪神は超ハイレベルな投手戦に敗れた。

青柳晃洋投手(28)が9回まで2安打無失点と好投したが、0-0の延長10回、1死満塁から石川にサヨナラ打を浴び、力尽きた。

延長10回2死。それまで完全投球をされていた大野雄から、30人目の打者佐藤輝明内野手(23)が右中間に二塁打を放ち、初めて出塁した。大野雄の115球目。左腕の夢を打ち砕く一振りだった。

ただ、この唯一のチャンスでも4番大山悠輔内野手(27)が倒れ、得点はできなかった。

青柳は大野雄にも1歩も譲らなかった。2回2死から木下に右前打を許し、初めて走者を背負ったが、その後は8回先頭の高橋周平内野手(28)に左前打を打たれるまで16人連続で打ち取る快投を演じた。

7回終了まで約1時間30分のハイテンポな投手戦。イニングが深まるごとにバンテリンドームは異様な緊張感に包まれた。2人の投げ合いのまま延長戦に入った。10回2死から大野雄の快挙が途切れたが、両チームのファンから大きな拍手が送られた。

今季のプロ野球ではロッテ佐々木朗希投手(20)が4月10日のオリックス戦でプロ野球28年ぶり、史上16人目の完全試合を達成した。続く同17日の日本ハム戦で8回パーフェクトに抑えながら味方も点を取れず、0-0のまま8回で降板していた。

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