楽天が、来日1年目のホセ・マルモレホス内野手(29)の5号満塁弾で、3試合ぶりの勝利を決めた。1点を追う7回。連続押し出し四球で逆転し、なおも2死満塁から、右翼席へグランドスラムをたたき込んだ。直近7試合で1勝6敗のチームに白星をもたらし、2位ソフトバンクとのゲーム差を2・5とした。

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グランドスラムでホーム生還の直前、マルモレホスは両手で大きな輪をつくった。“マルポーズ”で迎えるベンチ。「非常に最高な気分でした。非常にいいチームで仲間も素晴らしく、本当に大好きなチームなのでそんなチームのみんなとファンの皆さんとマルができて本当にうれしく思います」。ヒーローインタビューでは、笑みがはじけた。

追い風は吹いていた。1点を追う7回、押し出し四球で勝ち越した。なお2死満塁で、投手がロッテ小野に代わって迎えた打席だった。カウント2-2。徹底した内角低めへの配球に、スライダーに対しバットが自然と出た。「基本的に僕のアプローチは真っすぐでしっかり入るところにある。その中で変化球にしっかり対応するので、そこまでスライダーは狙っていませんでした」。言葉とは裏腹に低い弾道で、右翼席に突き刺さった。

少しだけ、“空腹感”があったかもしれない。前夜は3打数無安打1四球。チームも無得点に終わり2連敗を喫した。5番としてクリーンアップを任され「やりがいのある5番を打たせてもらっている」と期待に応える満塁弾で、停滞ムードを拭い去った。3月に来日し、お気に入りの日本語は「オナカスイタ」。「理由はいつもおなかすいているので、よく使います。あとは元気づける、気合を入れる言葉として『サアイコウ』が気に入ってます」。連敗を2で止める大きな1発は、さあ行こうとチームを再び勢いづかせる。