昨季パ・リーグ王者オリックスが本領発揮してきた。日本シリーズで敗れたヤクルトに完勝。6連勝で最多タイの貯金1とした。

山岡泰輔投手(26)が7回1失点に封じた。防御率1・29でトップに立ち、19年から続く自身の京セラドーム大阪での連勝を10に乗せた。本拠で負けない理由は不明というが「勝っているから気持ちはいい」。直近2試合はセ・リーグ主催で、苦手な打撃があった。ホームに戻り「やっぱり最高です」と笑わせた。

3回まで9人切り。4回は主軸に3四球で押し出しの1点を与えたが、失点はそれだけ。援護を背に、変幻自在の投球でピンチを切り抜けた。6-1の6回は無死一、二塁で、山田をカットボールで空振り三振、村上をチェンジアップで二ゴロ、中村は4連続の直球で二ゴロ。絶対的な武器の落ちるスライダーを意識させた配球が効いた。

「スライダーは絶対にミーティングしているだろうし、打者を見てもスライダーを狙っている場面が多かった。でも初見なので、こっちは自信を持って投げようと思った」。日本シリーズの登板も中継ぎの1回だけ。対戦の少なさを利用して多彩な球種を操った。

交流戦首位のヤクルトを下し、1ゲーム差の3位にピタリ。交流戦の連覇も見えている。借金7から挽回し、加速を続ける。「交流戦でというより、チームの中で勢いが育ってきてるのかな。みなさん(調子が)上がってきたのかな。どんだけ遅いねんと(笑い)」。中嶋監督の口ぶりにも手応えがにじみ出た。【柏原誠】

ヤクルト高津監督(オリックス山岡に抑えられ)「連打というのは難しいなとは思っていたので、足を使ってと思っていたんですけど、なかなかランナーすら…。打ってというところは難しかった」

【関連記事】オリックスニュース一覧