6月の第3日曜日は「父の日」。ときに厳しく、そして優しく育ててくれた父との思い出、感謝をプロ野球選手たちが語った。

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いつか最高の恩返しがしたい。巨人中山礼都内野手(20)は父慎也さん(47)と二人三脚でプロまでたどり着いた。感情的に怒ることのない、優しい父親。イチロー氏や高橋由伸氏ら名外野手にちなみ「礼都(らいと)」と名付けられ、プロ野球選手になってほしいという願いが込められた。

毎日、自宅に作られた練習場でティー打撃。ランニングでは自転車で並走してもらった。父と同じ中京大中京に進学し、甲子園に出場。巨人入団2年目の今季は、15日に出場選手登録を抹消されるまで、負傷の坂本に代わって26試合連続で遊撃を務め上げた。「小さい頃から僕に時間を使ってくれた。まだ恩返しし切れていない部分もあるので、これからの僕の野球人生で親孝行、恩返しできればと思います」と誓った。

父の日にプレゼントをあげたことはないが、いつか渡したい“贈り物”がある。「ゴールデン・グラブ賞の金のグラブですかね…。あとは打撃の方を教えてもらったので、首位打者のトロフィーとか、渡せれば良いかなと思います」と、照れくさそうに笑った。感謝の気持ちを胸に、一流プロ野球選手の父にしてみせる。【小早川宗一郎】

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