<日本ハム5-4西武>◇10年8月20日◇札幌ドーム

プロ13年目の飯山裕志がプロ初アーチを描いた。9番遊撃で先発。3点を追う9回裏2死一、二塁のチャンスで打席が回った。2ストライクと追い込まれながら、シコースキーの投じた3球目を振り抜き、左翼席へ起死回生の同点弾を放った。チームは延長10回サヨナラ勝ち。劇的勝利の立役者の1人となった。

97年ドラフト4位で入団した。01年にプロ初出場を果たすも、プロ初安打をマークしたのは8年目の05年だった。“守備職人”として献身的にチームを支えた選手だ。内野の全ポジションを守れるユーティリティープレーヤーとして、守備固めで起用されることが多かった。

日本ハム一筋20年。17年シーズン限りで現役を引退し、現在は2軍内野守備走塁コーチを務めている。「いぶし銀」と称された男は後進の指導に走り続けている。