楽天から中日にトレードで移籍した涌井秀章投手(36)の入団会見が25日、名古屋市の中日球団事務所で行われた。会見に臨んだ同投手は「打席に立ったり、18年間やってこなかったことを新しく始められる。楽しみが一番」とあいさつ。「ルーキーのような、一からまた自分のポジションを勝ち取っていかないといけない。いろんな経験をして、キャリアは誰よりもある。いろんな経験している。投手だけじゃなく捕手、野手にも経験を伝えたい」と、プロ入り4球団目、セ・リーグ初となる中日での19年目シーズンへの意気込みを語った。涌井は阿部寿樹内野手(32)との1対1の交換トレードで移籍。楽天時代より1000万円減の年俸1億円で契約を結んだ。

涌井は西武、ロッテ、楽天の3球団で主戦投手として活躍。通算468試合に登板、154勝143敗、37セーブ、16ホールド、防御率3・57。ベテラン右腕には、中日のエースナンバー背番号「20」が与えられた。杉下茂、権藤博、星野仙一ら球団の歴史を刻んだ投手が背負った番号。「(20番を)つけた自分がなかなか想像できない。トレードできて、エース番号をいただけたのは、それだけ期待されているということ。歴代の人たちのように、前面に出す気迫は見せられないが、中からは伝わると思う」と、エース番号への思いを口にした。

パ・リーグ3球団、それぞれでリーグ最多勝をマーク。「(最多勝は)いつでも狙っている。中日でも取りたいと思う。(最多勝を)取らないと(僕を)取った意味がないと思われる。狙っていきたい」と4球団目、通算では5度目の最多勝への意欲も前面に出した。

◆中日立浪監督(会見に同席)「実績、経験、パ・リーグの荒波にもまれた素晴らしい投手。これからの投手の手本になってほしい。まずは自分の成績を出すために全力でがんばってほしい」

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