DeNAは「2番関根大気」が決勝打を含む2安打3打点でチームを3連勝に導いた。同点の7回1死満塁から2点適時二塁打。ハマスタ史上最多の3万3266人のファンを沸かせた。17日の広島戦から2番を任され、3試合で13打数8安打4打点の大活躍に「自分自身、うれしいです」と、今季5度目のお立ち台で笑みがこぼれた。

心は熱く、頭は冷静だった。7回1死一、三塁、佐野が死球でもん絶。次打者席でその姿を目に焼き付けた。「キャプテンが当てられてたり、いろんなことがあったんですけど、冷静に」。自身の中では最低、犠飛の意識だったが、石井チーフ打撃コーチから「いつも通りに」と助言され「やることが整理された」と鋭くバットを振り抜いた。

闘争心とともに、仲間への思いも行動に表れた。勝ち越した直後の7回1死二、三塁。宮崎がチーム3個目の死球を受け、乱闘騒ぎとなる中、二塁ベースからマウンド付近へ駆け寄って、言葉も発した。「何も言わないよりも、ちゃんと言葉を伝えようと。それがチームメートへの愛だし、思いやり」。熱く、心優しき2番打者が、打線に厚みを持たせる。【久保賢吾】

▽DeNAウェンデルケン(7回から登板し、1回を無失点で来日初勝利)「0点に抑えて、勝利に貢献できて良かったです。(勝利球は)自分の娘にプレゼントしたいです」