巨人が雨中の首位攻防戦に臨んだ。圧倒的に分が悪い敵地マツダスタジアムでの一戦。試合開始直後から雨が降り、雨粒はイニングを重ねるごとに大きくなった。先発マウンドを託された井上温大投手(23)は「ボールが滑ったりする。その中でも制球できるボールを選んで。速いボールとかは関係ないので、バッターを打ち取るために、どう抑えるかを考えて投げたいです」と話していた。
1点リードの3回。ヤマ場を迎えた。1死から秋山、野間の広島上位打線に連打を許し、1死二、三塁とされた。上本を126キロ変化球でタイミングを外し、浅めの右飛に仕留めるも、犠飛にされて同点に追いつかれた。4回の攻撃が始まった直後の午後6時58分、審判団が降雨のため中断をコール。グラウンドがシートで覆われた。
前夜はマツダスタジアム今季7戦目でようやく初勝利を挙げた。阿部慎之助監督(45)は試合前ミーティングで「鬼門、鬼門って言われるから、いいかげん勝とう」の大号令に主砲岡本和が逆転3ラン、決勝犠飛の4打点で応えた。鬼門突破と首位奪取を同時成功させた。
連勝を狙ったこの日は4回途中降雨ノーゲームとなった。阿部監督は「あいにくだったけど、連勝が止まったわけではないので前向きに」と捉えた。12日からはDeNA、阪神と本拠地6連戦が待ち受ける。「大事な試合が始まるのでそれに備えたいと思います」と指揮官。水を差された…、ではなく、水を得た魚のごとく、まい進する。【為田聡史】



