広島秋山翔吾外野手(36)が同点の5回に勝ち越しの3号ソロを右翼席に運んだ。尻上がりに調子を上げた先発床田を援護する勝ち越しの1発が、チームの連敗を4で止める決勝弾となった。セットアッパー島内を欠く中継ぎ陣が最少得点差を守り抜き、2位に浮上した。
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ベテランの技が連敗を止めた。同点の5回だ。先頭の秋山は現役最年長投手ヤクルト石川に追い込まれながら、内角球をコンパクトに振り抜いた。「正直、(内角球は)まったく頭になかった」。本能的に、体が反応した。打球は右翼席に吸い込まれる勝ち越し3号ソロ。6月5日日本ハム戦以来の1発が、試合の流れを大きく引き寄せた。
「ああいうのも打てるんだなと久しぶりに思いました。ああいうのが出るとバッティングにもゆとりが出て来るので、いい打席が増える兆しになれば」
日替わり打線が続く中、秋山は4月16日DeNA戦以降1番で固定されている。新井監督は「若い選手が出ていく中で経験のあるベテランは必要。試合の流れやワンプレー、1球1球で守備位置を変えたり、細かいところ。本当に頼りになる」と認める。長く1番を務めてきた秋山にも自負がある。「1番に入っている以上、先頭を切っていくというのはある」。先制された直後の1回の1打席目は凡退も、逆転された直後の3回は中前打で同点のホームを踏んだ。
この日は今季チームを引っ張ってきた床田が立ち上がりから失点するも、すぐに打線が援護。セットアッパー島内が離脱した8回は黒原が1死から走者を背負いながら、代わった森浦がピンチをしのいだ。投手と野手、そして選手間での救い合いによって、負の連鎖を断ち切った。「チームが勝っていくと、救い合いになってくる。これが増えれば増えるほど勝てるかなと思うので、また明日以降頑張りたいなと思います」。1番打者としてだけでなく、秋山がチームのけん引役となっている。



