阪神は20日、昨年11月に育成契約となっていた高橋遥人投手(28)と支配下選手契約を結ぶと発表した。佐藤蓮投手(26)、川原陸投手(23)も同様に支配下に復帰する。

高橋の129だった背番号は、もともとつけていた「29」に変更される。この日、球団から通達を受け、鳴尾浜で取材に応じた。「手術もさせてもらって、背番号も今年から変わって。最初に目指すところは支配下登録だったので、それができてうれしいです」と率直な思いを明かした。

21年11月に左肘のクリーニング手術。その後も状態が上がらず、22年4月にトミー・ジョン手術を受けた。23年6月には「左尺骨短縮術」および「左肩関節鏡視下クリーニング術」を受けた。慎重にリハビリを重ね、実戦登板も球数に配慮しながら前進してきた。7月13日のウエスタン・リーグ広島戦で、実戦復帰後最長の8回、同最多の103球を投げ切った。

和田2軍監督は「この間、完投して、イニング制限というところから、やっと解放された。現時点で制約は全部なくなった」と説明。「あとは上げていくだけ。遥人も1軍を知っている中で、まだまだこれからという思いがあると思う」と、今後は1軍戦力になるため、クオリティーを上げていくことを期待した。

高橋は「すごくもどかしい、悔しい気持ちもあったけど、ケガしたことで知らない世界とか、いろいろな人の支えとか、ケガしている人の苦しみとかすごく分かったので。いろいろ感じることがあったので、人的には大きくなれたかなと思う」とうなずいた。

この日は、午前から通常よりも報道陣が多かった。「なんでこんな人がいるんだろうと思った」と笑った。今季はウエスタン・リーグで9試合に登板。0勝3敗、防御率3・09。32イニングで35奪三振と奪三振能力は健在だ。虎党が、球団関係者が、仲間が、そのポテンシャルに期待をかけ続けてきた左腕。勝負の後半戦、球団史上初となるリーグ連覇への使者となる。

<阪神高橋のこれまで>

▼初勝利 17年ドラフト2位で亜大から入団し、18年4月11日の広島戦で初登板初先発。7回無失点で初登板初勝利を挙げた。その後、左肩の不調で6月半ばから2軍調整が続き、1年目は6試合で2勝3敗、防御率3・63。

▼100回超 19年は5月に1軍昇格して19試合に先発。109回2/3を投げ3勝9敗、防御率3・78。

▼出遅れ 20年は左肩のコンディション不良で2軍スタート。8月6日巨人戦で1軍復帰し、7回無失点11奪三振。同年は12試合登板ながら自己最多5勝(4敗)で防御率2・49。

▼筋挫傷 21年は2月に右脇腹の筋挫傷で離脱。復帰は9月だったが、7試合で4勝2敗、防御率1・65と快投を連発した。

▼左肘手術 21年11月に左肘のクリーニング手術。その後も状態が上がらず、22年4月にトミー・ジョン手術を受けた。23年6月には「左尺骨短縮術」および「左肩関節鏡視下クリーニング術」を受けた。2年連続で実戦登板はなかった。

▼結婚 23年11月に一般女性との結婚を発表した。

▼復活へ 23年11月に術後初めて捕手を座らせて本格投球。今年1月には143キロを計測。2軍キャンプでも順調にブルペンを重ねた。最多は86球。3月は少しペースを落としたが、4月2日には中1日と短い間隔でブルペン投球。同7日に打撃投手として打者と対戦し、同10日はシート打撃で投球を行った。

▼実戦復帰 4月17日のウエスタン・リーグのオリックス戦で、21年11月6日のクライマックス・シリーズ第1ステージ巨人戦以来、893日ぶりとなる実戦復帰。1回無失点、最速147キロをマークした。

▼完投 7月13日のウエスタン・リーグ広島戦で、実戦復帰後最長の8回、同最多の103球を投げ切った。チームが敗れ9回の攻撃がなかったため完投負けとなった。今季はここまで同リーグで9試合に登板し0勝3敗、防御率3・09。32イニングでイニング数を上回る35奪三振。

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