17年目のベテラン右腕が、先発として2214日ぶりの復活勝利を遂げた!
ロッテ唐川侑己投手(35)が約3カ月ぶり、今季2度目の先発マウンドで18年7月5日のオリックス戦以来の先発白星を挙げた。
ピンチの場面でも冷静だった。4点リードの6回2死三塁。打席に立つのは楽天の4番浅村。「もう最後だと思ったんで。集中して全力で、打たれてもともとだと思って」と開き直って腕を振った。145キロのカットボールは捕手佐藤が内角に構えるミットに刺さった。見逃し三振でピンチをしのぐと表情を変えることなくマウンドをおりたが、ベンチ前で佐藤と会話を交わした際には少しほおが緩んだ。
吉井監督の「テクニックを使って長いイニングを投げてほしい」との要望で昨季後半戦から本格的に先発に再転向した。中継ぎの時はカットボール主体だったが、スライダー、チェンジアップ、フォークなど以前先発時で投げていた球種もプラスして本格的に投球練習に取り入れ、引き出しを増やしてきた。この日も変化球を中心にコースをつき4奪三振はすべて見逃し。「都志也がうまくリードしてくれて、引き出してくれた」と女房役の佐藤に感謝した。
久々の先発勝利は敵地でのヒーローインタビューとなったが、家族も駆けつけてくれた。「わざわざ来てくれたのでよかったです」と笑顔。「去年から先発してずっとファームで投げてたんですけど、その間も監督、コーチ、スタッフの人にアドバイスをもらいながら、支えてもらいながらやっていたので、そういう人たちに少しでも恩返しができればいいなって思いはあった。ほんと少しですけど、これからもっとできたら」。日焼けした顔でさわやかに誓った。【星夏穂】
▼ロッテ唐川が22年9月8日日本ハム戦(リリーフ)以来の勝利。先発勝利に限ると18年7月5日オリックス戦以来6年ぶり(2214日ぶり)となった。ロッテの6年ぶり先発勝利は吉田篤史の8年ぶり(92年→00年)に次ぎ球団2番目のブランク。これで唐川が勝利をマークしたのは通算16シーズン目。ロッテで勝利を16シーズン以上記録したのは村田兆治(20シーズン)に次いで2人目。



