本拠地の鬼の快投で、4カードぶりの勝ち越しだ。
ソフトバンク大関友久投手(27)が6回6安打1失点の好投で、自己最多を更新する今季12勝目を手にした。2回に2死満塁のピンチを招くも、オリックス広岡を空振り三振。雄たけびを上げ、気迫のこもった投球を披露した。今季はみずほペイペイドームでは無傷の9連勝。2位の日本ハムと2ゲーム差に広げ、4日にも優勝マジック19が点灯する。
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気迫がほとばしっていた。窮地に立たされても、大関には余裕があった。「まだ序盤でしたし。あまり1点を取られることに神経を使いたくないと思った」。0-0の2回。連打と四球で2死満塁のピンチを招いた。広岡に対し、カウント2-2からの5球目だ。最後は外角へ渾身(こんしん)の直球を投げ込んだ。「納得のいく1球だった」。手応え十分の1球でバットに空を切らせた。
本調子ではなかったが、慌てない。回を重ねるごとに修正した。序盤はボールが高めに浮くも、変化球を低めへ集めた。3者凡退は1度だったが、先頭打者の出塁は1度も許さず。6回にソロ被弾も、要所はきっちり締めた。6回106球を投じ、6安打1失点の好投。「みんなの前でいい投球ができた」。故郷の茨城から家族、親戚が駆けつける中、堂々のマウンドさばきで期待に応えた。本拠地ではこれで無傷の9連勝だ。
今季はチーム最多、自己最多を更新する12勝を手にした。防御率1・59と安定感も際立つ。自身初の規定投球回まで7回1/3に迫る。最多勝も視野に入る位置も「結果的に最後、取れたらうれしい。自分が勝ちを1個ずつ重ねていくスタンスでやっていきたい。(規定投球回も)自分は160回をいけるように」。今季でプロ6年目。育成スタートではい上がってきた献身的な左腕の姿勢が頼もしい。
チームは4カードぶりの勝ち越しを決め、2位日本ハムと2ゲーム差に広げた。4日にも優勝マジック19が点灯する。小久保監督は「最後までもつれますので。一戦必勝でやります」と表情を引き締めた。勝負の9月戦線。1勝、1敗がペナント争いを大きく左右する。歓喜のゴールへ、背番号47が懸命に腕を振っていく。【佐藤究】



