阪神藤川球児監督(45)の采配がズバリと的中し、日本シリーズ初陣勝利をつかんだ。「面白い野球でしたね」。試合後の場内インタビューでは、満足そうにうなずいた。この日「6番左翼」で起用したのは島田海吏外野手(29)。今季リーグ戦では先発4度だけだったプロ8年目が、攻守で躍動した。
1点を追う5回先頭の第2打席でソフトバンク有原のチェンジアップに食らいつき、二塁へ内野安打。さらに次打者高寺の4球目には二盗も決めた。「今年チームに迷惑かけてばっかりで何もできなかった。本当に監督の期待に応えたいって、それだけでした」。難攻不落の有原のリズムを崩し、6回の逆転へとつなげた。
1点リードで迎えた8回には守備でも見せた。先頭柳町が放った左翼線への大飛球に、俊足を飛ばしてグラブの先でキャッチ。落ちていれば長打性の当たりだっただけに、チームを救う超ファインプレーだった。
島田は8月8日のヤクルト戦で先発して以来の出場。CSファイナルでは第3戦でベンチ入りも出場機会はなかった。指揮官も「良い活躍だったんじゃないでしょうか」とご満悦。最後は石井のイニングまたぎで締めるなど、繰り出した作戦がズバズバ。会心の白星発進となった。【磯綾乃】



