米独立アトランティック・リーグのランカスターでプレーする仁志敏久内野手(38)が7日(日本時間8日)、現役引退を決意した。◇仁志に聞く◇-独立リーグでプレーしてみて

 仁志

 短い間だったけど、中身の詰まった感じ。開幕から1カ月半くらいが、3、4カ月に感じた。日本の球団なんかより全然お金なんかないんだけど、お客さんもたくさん来ているし、球場もきれい。グラウンドは今までの野球人生で1番といっていいほど素晴らしかった。だからエラーを1個もせずに終われた。みんな守りだけは認めてくれたね。-大変だったのは?

 仁志

 最初は新鮮だからいいんだけど、それを通り越すと現実的にしんどさも感じてくる。1人で生活している寂しさとか。家族のいない寂しさは、そんなに思うのかというくらい思った。-米国でプレーして思ったことは?

 仁志

 日本も内野を芝生にして野球をやらせることと、ボールを変えることが必要だと。いつまでも日本のボカボカ飛んじゃうようなボールでやっていたら、特に野手はいつになってもレベルが変わらない。-日本のプロ野球の後輩へメッセージを

 仁志

 アメリカで野球をやりたいけど、メジャーまではちょっと、という選手はここでやるのも選択肢にしていいと思う。ボールは飛ばないし、ピッチャーは普通の真っすぐなんか投げない。ウチのチームでも2人がメジャー球団と契約したけど、ここではメジャーでやれるぐらいの力を求められる。

 [2010年6月9日19時53分]ソーシャルブックマーク