ラグビーの元日本代表で、前明大ラグビー部監督の吉田義人氏(44)が22日、ナゴヤ球場を訪れ第2回合同トライアウトを視察。オリックス梶本勇介内野手(29)を“スカウト”した。

 吉田氏は20日に16年リオデジャネイロ五輪を目指す7人制チームの立ち上げを発表した。昨年10月1日にチーム運営会社「サムライセブン」を立ち上げており、12月22日に東大駒場グラウンドで入団テストを行う。今回はトライアウトに参加する選手の勧誘が目的。

 「プロ野球選手はエリートでトップアスリート。7人制はスピードスター、アジリティー(敏しょう性)、体幹の強さが必要です。今日はウオーミングアップから注目して見ていましたが、梶本選手がよかった。どれだけ真摯(しんし)に向かっていくかを見ていたんですが、最後、グラウンドに一礼して帰っていきましたし、こういう侍スピリッツが大好きですね」。

 トライアウトが終わると出口で待ち受け名刺を渡し、携帯番号も伝えた。「最初はびっくりしていましたが、最後はうれしそうでした」と手応えを感じたようす。「今からでも(ラグビー転向は)絶対、間に合います。米国にも陸上から転向した選手もいますし、陸上、バスケット、ハンドボールの選手にも注目していきたいですね」と熱く話していた。