今年はチキらなかった。ヤクルト由規投手(19)が9日、青木との対戦で成長した姿を見せた。バントを除いた16球で、許した安打は1本。「ボール球もあったけど、思い切って投げられたので良かった」と、今季初の対外試合となる15日の阪神戦(浦添)での先発に向けて手応えを感じ取った。

 初のフリー打撃登板の相手が青木だとは、マウンド上で知った。「びっくりした。荒れちゃいけないし、強気にいって、力んでもバランスだけはしっかりと思って投げた」。昨年は25球中14球がボールで「チキった」と悔やんだが、この日はボール球も、青木が一瞬、手を出しかける微妙なコースに外れた。

 青木からは「丁寧に投げていた」と評価され、受けた相川からは「100%の力の時は球界一、二を争う球質。7~8割の力の時にいい球が投げられるようになるかが課題」と注文をつけられ、納得した。「最初の対外試合だから、それなりの選手にしか任せられない」と、高田監督に抜てきされた15日の“開幕戦”ではその時点での力をすべて出し尽くすつもりだ。【竹内智信】

 [2009年2月10日8時9分

 紙面から]ソーシャルブックマーク