無四球より沢村超え。巨人ディッキー・ゴンザレス投手(30)が9日、通算41回1/3無四球記録の継続より、チームの勝利を優先して伝説の大投手、沢村栄治を超える巨人史上初の開幕7戦7勝を目指すことを誓った。11日のオリックス戦(スカイマーク)で白星を勝ち取り、新たな歴史を刻む。
迷うそぶりも見せなかった。5月22日楽天戦の1回に草野へ死球を与えて無四死球記録は途絶えたが、無四球は41回1/3と継続中。イニング更新への意識を聞かれたゴンザレスは「過去のことは考えない。試合になれば、状況によって歩かせることもある。(無四球)記録にはこだわらず、最善を尽くしたい」と力強く言い切った。ここまで6試合に先発し6勝無敗、防御率1・74。難攻不落の助っ人右腕の心には、勝利の2文字しかなかった。
偉業を前にも、冷静さは失っていない。11日のオリックス戦は「伝説の男」沢村栄治を超える開幕7戦7勝をかけたマウンド。巨人の新たな歴史をつくる一戦になるが「いつも通り投げるだけ。勝つことに集中したいね。伝説の男の記録を超えられれば、非常に光栄ですね」と淡々と話した。2年前に右ひじ手術を受け、昨年ヤクルトを戦力外。苦しみを味わってきた男に、プレッシャーはなかった。
記録を達成すれば、日本の自宅に沢村栄治グッズを飾るつもりだ。「沢村栄治さんの写真を持って帰って、家に飾りたいと思う。今も新聞の切り抜きがあるけど、もっと大きくしてね。Tシャツとか何でもいいので、沢村さんのグッズがあればいいね」とプランを披露。伝説の男に敬意を表する意向だ。
この日は川崎市のジャイアンツ球場で調整。ブルペンで41球投げ込んだ。「(調子は)グッドだよ」と好調をアピールした。巨人の精密機械が、フォア・ザ・チームの精神で新記録を打ち立てる。【久保賢吾】
[2009年6月10日7時59分
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